小浜島の隣の石垣島でオニササを食べる 第2話

こんにちは~小浜島のヒロサ~です!
さて、石垣島でオニササを食べる話の第2話で御座います。

シリーズものになっているので第1話から見てくださいね。

小浜島の隣の石垣島でオニササを食べる
面白おかしく、石垣島のB級グルメのオニササがどこで買えるか、どうやって食べるか書きました。

正直こういうブログは書いてて非常に楽しいですね。
永遠に書いていられます。

皆さんが楽しんでくれたら最高です。

それではどうぞ~

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考えてみれば不思議なネーミングである。

「オニササ」


鬼凄いとか、鬼ヤバいとか、冒頭に「オニ」
をつける言葉があるから何も違和感はなく
すっと気持ちに入ってくる言葉である。

それではオニササとは何か?

実はオニササとはオニギリとササミが合体してオニササなのだ。

オニギリとササミが合体?

いまいちピンとこないだろうが
安心して読み進めて欲しい。答えはいずれわかる。


実は、このオニササだが数年前に雑誌で紹介されていたのを見て
小浜島出身の友達にどうしても食べたいと告げ
「味」や「値段」や「食べ方」や「売ってる店」や
食べるとどんな気持ちになる」のか
など、隣のクラスの憧れの女の子の素性を調べるかごとく
聞きまくったことがあった。

それ以来、頭の片隅に片時も離れずこびりついた

「オニササ」

しかし、石垣に来ては買うのを忘れて、帰宅後思い出し自分を責め
また石垣に来ては道に迷い時間を失くし買えなく
自分を責めを繰り返していくうちに、未だに食べられてなかったのだ。

そのオニササが今、道に迷ったお陰で目の前にあるのだ・・・・・


・・・・・店に吸い込まれるようにバイクを止め
外から店を眺める。


・・・・・こんなとこにあったのか・・・・

目の前には憧れの「THE オニササワールド」がある。
(このTHEは、「ザ」ではなく、「ジ」と発音する。
オニササのオが母音の為だ。ジ・アルフィーと一緒だ」


しかし、時間があるわけではない。そう、何度も書くが
バイクの部品と痔(ジと発音する)の薬を求めて
絶賛ロストマイウェイ中なのだ。

間に合うのか?道草食ってる暇などあるのか?

いや、道草ではなくオニササ食ってる暇などあるのか?

しかし、「道に迷ってる。」「オニササを食べるか迷っている」その両方の迷いを一気に
解決できる方法が浮かんだ。

オニササを買って、レジで店員に道を聞けばいいのだ。

自分の困惑するほどの天才さにあきれる。


さあ、いざ踏み出そう。

「THE オニササワールド」へ。
(ジと発音する)


お店の外観を改めて見回す。

軍手の特売品
赤いポスト
ボロボロの求人広告
もう今は使ってないガラスの出窓
昭和を彷彿させるカラフルなベンチ。

そしてそのベンチに腰掛けるカップル。

笑い声。

煙草の匂い。


笑い声と煙草の匂いが交じり合って
僕に届いた瞬間、僕の心はドクンっと胸打った。

頭が妙にクラクラする。

景色がセピア色に変わった時・・・・
少年時代の僕が笑いながら現れた。


大人に隠れて買い食いをしたこと、
買ったお菓子を食べながら店内のゲーム機で
ゲームをしたこと、
そのゲーム機のコンセントを誤って抜いてしまって
中学生にめちゃくちゃ怒られたこと・・・・・・


あの日、あの時、あの場所の、あの風景と匂いだ・・・・・


そう言えば、何で買い食いしただけであんなに怒ってたんだろうな
あの近所の友人のお母さん。

両手を釣り上げられビンタされていた友人。
可哀そうだなと思い、友人を慰めに言ったら




「お前も殴られろ!」

って言われて、世の中のなんたるかを学んだんだったなぁ。

そうだ、あのころは夢も無かったけど絶望も無く
毎日毎日毎日毎日、ひたすら友人と走り回り遊びながら
暮らしていたんだ。


僕の後ろを、小学生の男の子が笑いながら走っていく。


あの時には戻れない、という現実と同じスピードで
少年たちは過ぎ去っていく。


そして。
店内に足を踏み入れることにした。


広大な店内は、どこか薄暗い。
外がまぶしかったから瞳孔が追い付いてないだけなのかも
しれない。

目の前には総菜の山が見える。



古い地元密着の店にありがちな不愛想な店員。

「いらっしゃいませ」の声もどこか事務的で
口から出ているただの文字のように感じる。

しかし、それで良い。

ぶっきらぼう・無骨・・・それすら、どことなく昭和なあの頃を思い出させる。

オニササ・・・・オニササ・・・・・オニササ・・・・・

オニササを探し店内を少しさまよう。



しかし絶対にやってはいけないことがあることを
僕は知っている。

それは店員の方に「オニササ下さい」と言うことだ。

それは何故かと言うと、おにぎりとササミは別々に売っていて
それを自分自身でコラボレーションすることにより始めてオニササができるのだ。

(最近は石垣島のコンビニで既にオニササになっている状態で売ってたりもするが
基本的には違う)



だから、無愛想な店員に、オニササ下さい!と言ってもオニササは出てこない、
その代わり

無愛想な顔が出てくるだけなのだ。
(話しかけると意外とチャーミングで驚くことも多いが。)

そして、長方形の横に大きいガラスケースに気が付いた。

ハムカツ・ソーセージ・トンカツ・・・・・
様々な揚げ物が所狭しと肩を並べている。


そしてそのケースの半分はオニギリで埋まっている。
種類も、のりたま、シソ、ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)など
豊富で1個70円と安い。

高校生の姿が目立つのはその値段設定によるものなのだろう。

今まで気が付かなかったがガラスケースには人がどんどん来てそれぞれの
総菜を備え付けのビニール袋に入れてレジへ運んでいる。

ササミ・・・・ササミ・・・・・

あれ?

ササミは・・・・・・どれだ????

ササミの表記がないことに気づくが明らかに
他の揚げ物とオーラが違うものが大量にある。

探そうという気持ちが強すぎて一番目立っているものを
見過ごしていたのだ。

おでこの眼鏡をさがしているようなものだ。

いよいよ、いよいよ、オニササのデビュー戦が始まる。

しかし、高校生が多いな。

デビュー戦と書いたが、オニササは実は作り方が
あり、ちゃんとした作り方が出来ないと結構恥ずかしい。

ただ、何も考えずオニギリとササミを組み合わせれば良いという
ものでは全然無いのだ。

ガラスケースの上にはビニール袋があり、横には
ケチャップ、マヨネーズ、ソースなど調味料が置いてある。

それらを絶妙に組み合わせて、オニササが出来るわけだ。

この商店において、「素人」はあざけ笑われ、ヒソヒソと
「あの人・・・・初めてみたいだよ笑」とか
「素人はあっちいって欲しいな笑」とか思われても
全く不思議ではないのだ!(嘘)


「なんだよ。おっさん、オニササデビューかよ」

などと高校生に思われたら、生涯の恥さらしだ。

青春時代のような恥にさらされた人生などもはや
おじさんには必要ない。

完璧である必要がある。


ふーっと息をつく。


オニササマスターよ・・・・我に降臨せよ。

両手を広げる。蛍光灯がまぶしい。

オニササマスターの顔が無事降臨した。


さぁ、始めよう。

しかし・・・・オニササマスターが降りてきたのは結局、顔だけで
肝心の作り方は降りては来なかった・・・・・

顔だけマスター、所作は素人・・・・・・

まぁ良くあることだ。

次回へ続く!

小浜島の隣の石垣島でオニササを食べる 第3話
オニササがどこで買えるか、どうやって食べるか、食べたらどんな気持ちになるのか、面白おかしく書きました。

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