野底マーペー近くの展望台で満点の星空を見る。

こんにちはヒロサ~です。
今回のブログは野底マーペーの近くの展望台で満点の星空を見た話し
が読めると思った方の期待を見事に裏切ります
野底マーペーの話と展望台の話は一瞬で終わります笑

でも、笑えると思いますので是非最後まで見てください。

石垣島に来たら野底マーペーに登る方は多いと思います。
登り切った後のパノラマ絶景は、自分が鳥にでもなったような気分に
させてくれます。

そして、マーペーの近くには実は展望台があり、マーペー自体は結構きつい
登山道を行くので(まぁ4歳の娘は登り切りましたが)自信が無い方等は
展望台でも十分、海岸線や山、水平線が織りなす3Dの奥行がある絶景を
楽しむことが出来ます。

もしマーペーに行くことがありましたら、展望台も是非行ってみて下さい。

詳しい行き方等は素晴らしいサイトが他にあるので、そちらをググってお調べ下さい。

さて、それでは本文です。お楽しみください。

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12月12日は結婚記念日でした。

毎年どこかにお泊まりに行きますが今回は
ロガシス石垣島という石垣港から車で1時間ほどのとこに
ある野底という地域の一棟貸しの素敵な宿に宿泊しました。

BBQしたり、早朝に星見たり野底マーペーに家族で登ったり
マーペー近くの展望台でランチしたりそれはそれは最高の思い出ができました。

宿では子供が寝た後に久々に夫婦でゆっくり語り合うことが出来ましたが
結婚記念日はいつも僕たちの結婚式のドタバタ話で盛り上がります。

結婚式のおもしろ話に入る話の一つに式の前日に財布無くして
しまって結婚式代をカードで支払おうとしていたけど財布無くしちゃってる
もんだから支払えなくなっちゃって
頂いたご祝儀をその場で全部集めそこから支払ったというのがあります。

式に行く車の中で父に

「だからお前はいつもだらしないんだ!」



なんて罵倒された心の傷も今では素敵なカサブタとなっています。







そして・・・・11周年の今回の結婚記念日旅行で・・・・・・
なんと・・・・・僕は・・・・・・・・













財布を無くしました






結婚記念日翌日に小浜島に帰ろうとした最終の船の1時間前の離島ターミナルのそばで
気がついたもんだから焦りも隠せません。

なんとか奥様にバレないようにしたかったのですが
このまま小浜に帰るわけにもいきません。

奥様に恐る恐る「財布無くしちゃったみたいなんだけど・・・・」
と言うと一瞬、信じられないことが起きたという顔をした後で
「はぁ!?11年前とお前は全く変わってないな!」

と言われた後に、




「だからお前はいつもだらしないんだ!」





と言われました。

11年前に実父に車内で言われた一言を



11年後に妻に車内で言われるという奇跡。





次の11年後には息子に言われてそうです。






そしてこの財布は結婚記念日10周年で作ったオリジナルの革財布・・・・・
諦め切れるわけがありません。

野底からここまで帰ってくる間に行った全ての店に
涙も隠さず電話しまくりましたが、

「無いですねぇ」の返答返答返答

もう違う財布で良いから「ある」って言ってくれ!

そんなこんなしてたらタイムリミットまで30分ほどしかありません。

ドラマの「24」みたいにカチカチと頭で時計が時を刻みます。

どうするどうする・・・・・・

嫌な汗が出てきます。

しかし汗を拭くハンカチも
財布がないので買えません。

妻をなだめるミスタードーナツも
財布がないので買えません。

野底まで離島ターミナルから片道1時間かかることを考えると
戻れば石垣島に再びお泊まりは決定になります。

しかし、奥様がまさかの一言

「私、野底に戻って山とか展望台見てくるから、子供達連れて小浜帰っておいて」

えええ???

普通そこは「私たちは小浜に帰るから野底に行ってきたら?」じゃないの!?って言ったら

奥様がまさかの一言!

いや、どうせあなたじゃ、たどり着けないでしょ

えええええ???

カーナビついてますよ!

って言ったら

奥様がまさかの一言!!

カーナビの見方わかんの?

ええええええええ!!???

カーナビなんて猿でも見れるじゃん!!

って言ったら

奥様が僕を見てます!

猿以下の生物を見る目で。



財布を無くしたことよりある意味ショックです。

無理矢理奥様を説得し家族を港に下車させ、絶望の中の一縷の光を
求めに野底に車を走らせました。

1秒でも早く着かないと誰かが拾ってしまう可能性が高まるわけで、
気持ちばかり焦ります。

しかも行ったとしても財布があるとは限らないのですが行くしかないのです。

しかし、道中で不思議なことが起き増した。

信号という信号が全て青なのです。青青青。
まるで導かれるような感じがしてきました。

その時です。

ピロピロ♪

LINEがなりました。

普段だったら運転中なら無視しますがちらっと見たら妻からでした。

車を路肩に止めて内容をチェック。

「この動画よく見て!」

とだけ書かれて2秒後くらいに動画が送られてきました。


何なんだこの緊急事態に。と呟きながら動画を見ました。

それは野底展望台で家族仲良くランチした後の
映像でした・・・・・





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・・・・・・・・・・・・・・・・



僕のおしりにご注目下さい。
















こんなことある?






こんなことある?







財布を落としてることにも、もちろん驚きましたが




この瞬間を妻が動画で撮っていることにさらに驚きました。

しかし・・・・・・

一種の不安感がゆっくり僕を襲います。




あいつ・・・・・・・・・






もしかして・・・・・・・








もしかして・・・・・・・・







探偵か?








バリバリバリって可愛い顔の皮とったら

ひげ面の名探偵が出てくるんじゃないだろうか?








ひげ面の男と3人の子供をもうけてしまったわけか?



・・・・・・・涙が出てきました。







妻が破いた顔の皮をかぶって、泣くことにします。



・・・・・今はそんな馬鹿なこと考えてる場合じゃない
展望台に急ごう・・・・・

こうしてひげ面の男の活躍により、財布の場所は特定されました。








ようやく着いた野底展望台には人が3人集まってました。

なんてこった。

こんなマイナーと思われる展望台に夜に人が集まってる・・・・

財布が落ちてたもんだから、仲間を集めたのか????

しかし、ここで落としたのは確実だ。
落ちてなかったら、この3人に事情聴取をしなくちゃならないな・・・・

財布は・・・・あるのか・・・・・・・

ブツブツ言いながら、階段を登り僕が座っていた柱まで一直線。

財布は・・・・・・・・・





おおおおおおおおおお!!!!!!!!

落ちてました!!!!!

その時の動画がこれです。

中身は無事です。

落ちていた所が茂みになっていたので助かりました。

本当にありがとーーーとひげ面探偵(妻)にめちゃくちゃ感謝し茂みで孤独に
打ちひしがれていた財布と約6時間ぶりの再会を懐かしみました。

しばらくするとある問題に気がつきました。
というか気がついていた問題に直面しました。

「小浜行きの最終船行っちゃったし、やることないな・・・・」

しかし、ふと思い出したことがあります。

今夜は双子座流星群が見られるのです。
そして予報では今夜も星空はばっちり期待できそうです。

先に来ていた3名はカメラを数台セットし、流れ星を激写する
為に来ていたのです。

心は決まりました。

この展望台から流星群見てから帰るか・・・・・・
そんで願い事いっぱい叶えてもらおうか・・・・

そうだ・・・二度と財布を無くしませんように、とか
願っちゃお・・・・なんてのんきに考えてました。

しばらくすると完全な漆黒の夜が訪れ、満点の星空。
息をのむとはこのことかと思えるような星・星・星・・・・・

持っていたバッグを枕にして星空観賞を楽しみました。


星って綺麗だなぁ


なんて思っていましたが、ある隠していた感情が顔を出し始めます。

そしてそれはどんどん膨らんできてとうとう表情や行動に現れてきて
しまったのです・・・・・





・・・・寒い・・・・寒いよ・・・・・・



・・・・・むちゃくちゃ寒い・・・・・



南の島と言えども12月の夜はやはり冬なのです。

もちろん、結婚記念日翌日に1人で野底の展望台で星を寒空の下見るなんて
人生を想定してなかったので、それに耐えられる服を持っていません。

このままでは凍ってしまう。

流れ星よ!どうか僕を暖めてくれ!

この嘆きの中、僕はあることを思い出しました。

野底マーペーには伝説があります。
マーペーという女性が故郷の黒島に住む恋人と別れさせられ
野底に住まされて、嘆きながら野底岳の上から黒島を見たかったが
見れず石になってしまいました。


・・・・・この状況に、はっ!とします。



マーペー →  恋人と離れ離れにされる
僕    →  家族と離れ離れにされる

マーペー →  野底岳の上
僕    →  野底展望台の上


マーペー →  黒島を見たいが見れない
僕    →  流れ星を見たいが見れない


マーペー →  石になってしまう
僕    →
















石になってしま









それだけは避けなくてはなりません!!!!!





伝説にならずに済みますように・・・・・



伝説にならずに済みますように・・・・・


と、流れ星に願いを込めながら冷え切った体を
車まで走らせました。

車の暖房のお陰で
冷え切った体が1ミリずつ温もりを取り戻していくのがわかります。



どうやら伝説にならずにすみました。


こうして、僕の展望台生活も終わりを迎えました。

流れ星は流れませんでしたが、財布を無くしたお陰で
1人で野底展望台で星を見るという普段では絶対にあり得ない経験が
出来たのでそれはそれで良いかと思えます

こうしてブログネタにもなったし・・・・・笑

皆様も素敵な風景を見に、また素敵な星空を見に
野底展望台に行ってみてください。

そこでもし、財布が落ちていたら、しばらく放置してみてください。
40代の男が現れるかもしれません。




外伝

その日の夜、車で寝ながら何気にインスタを見ると、友人の投稿で

22時過ぎからとんでもない数の流れ星が見れた!

って投稿がありました。

僕が帰ったのが21時半でした・・・・・

こいつめ!流れ星の後、どうせ暖かい部屋でYOUTUBEでも
見ながら暖かいコーヒーでも飲んだんだろ!
俺は寒すぎて流れ星なんて見れなかった挙句、車でさみーさみー言いながら
寝てんだよ!!!

と思わず口にしてしまいました。

そして、翌日
石垣港で帰宅の為に荷物を車から取り出していたら、








毛布が出てきました。





「今じゃ無い感」が毛布によりつつまれます。




この毛布は妻が前日にサンエーで買ったものでした。

「寒いけどなんとかしてくれ!」とあの時、
妻に願いを込めていれば、温もりを手にすることができたはずだし
友人のインスタに悪態つくなんてこともなかったはずです。


あいつは流れ星のようなもんなんだな・・・・・僕にとって。



今度から奥様が目の前に現れたら、消える前に素早く願い事を
つぶやきたいと思います。




どうか、顔の皮がこのままくっついていますように。




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