小浜島でシロアリ駆除を自分でした話。

シロアリを「知る」

シロアリを知ることの重要性

Book, Grass, Knowledge, Leisure, Man, Person, Reading

(まぁ↑の写真のような感じじゃないけどな。本は食べられちゃってるから。

早速、スマホで「シロアリ 退治」みたいな感じで検索してみた。

まずシロアリ被害に気が付いた時は絶対に殺虫スプレーなどで
退治してはいけない!と書いてあった。

(書かれてなかったが「燃やす」のも多分違うだろう・・・・)

あぶねー!

僕も一瞬は頭をよぎった。

殺虫スプレーでシロアリを殲滅し人間様の力を思い知らせてやろうかと思ったものだ

ラピュタのムスカを真似して






「見ろ。シロアリがゴミのようだ。ワハハは」

とやってしまおうと思った。

しかし、「何か」が僕をそうさせなかった。きっと頭が(シロアリなだけに)
真っ白になったからであろう。

殺虫スプレーを撒いてはいけない理由は
結局目の前のシロアリしか殺せないことに尽きる。

そして仲間が殺されたシロアリが報復よろしく、他の場所に行ってしまい
結局被害を広めてしまう、とのことだ。

(読者にはとりあえず殺虫スプレーぶっかけました!って人も多いと思う。
しかし、諦めずに取り合えずこのブログを読み進めて欲しい。何かチャンスが一つでも
あるかもしれない。)

そしてヒットした記事を読み漁っていくと、ことごとく
シロアリ退治は素人じゃ無理ということが書いてある。

「そうかー。プロに任せた方が良いのかー」

でも、自分でやってみたいなーなんて思いながらその日は疲れて
眠くなってきたので寝た。(悪夢にうなされたが。)

翌朝に大家さんにシロアリ被害が発生してしまったことを告げる。
そしたら、プロにお任せすると20万円はかかると言われる。

高い・・・・さすがに20万円は支払えない・・・・

メルカリでスラムダンク全巻が8000円ほどで買える時代だ。
20万円とはスラムダンク全巻が25セット買える金額だ。

25回も感動に泣くことになる。

ハンカチが足りない。

高いな・・・・・

その費用は大家さんが支払うべきなのではないか?とも思うが、僕には
誰にも言えない秘密を抱えていた。

そう・・・・それは・・・・

雨漏りをほったらかしておいたということだ・・・・・・

雨漏りをほったらかして家の木を腐らし、
シロアリを招いたのは僕の過失だという自負(?)がある。

優しい大家さんは雨漏りのことも不問にして下さり
シロアリ退治の薬品と一緒に散布機まで貸してくれた。

「これ床下全部に撒いときなー」

ありがとうございます。

・・・・・と言うもののしばらくしたら不安が脳裏によぎる。

2歳の子供がいるが、家中に薬を散布して大丈夫なのか・・・?

においがひどくて住めなくなるとかないか・・・・?

ハウスダストなどに敏感な妻は平気なのか・・・・?

今はいないようだが、シロアリ業者に駆除をお願いしたら
家中に薬を撒かれてしばらく住めなくなったみたいなことも記事で読んだ。

目の前の薬は大丈夫なのか・・・・?

これを使用したことでシロアリを家から撃退出来たとしても
結局その行為を行った僕が


妻により家から撃退されることはないのだろうか。。

この薬が有益かどうかも含めて、全てを知り、
全てを納得した上で行動していくのが大事なのだ。

孫子さん、俺やるよ。敵を知るよ。




知識という武器は人間に与えられた平等かつ最強の武器なのだから。

シロアリの生態

Migratory Birds, Migratory Bird, Crane, Fly Bird

シロアリは多かったら何万匹という巨大な集団で暮らしているという。
確かに、本棚の本を取り出した時に、無数のシロアリに出くわした。

何匹いるか見当もつかない。あまりにも多すぎる。

数えれるのか?と一瞬脳裏によぎる。

しかし、このシロアリ1匹1匹数えて行ったらかなりの時が流れ、
現在8歳の息子もやがて子供を産み、孫から




おじいちゃんまだシロアリ数えてるの?

と言われる日もやってくるだろう。数えるのはやめよう。

集団は「巣」を基地として行動しているようだ。

そしてなんと巣にいる女王蟻は1日50匹程度のシロアリを産み続けている。
だから!目の前に現れたシロアリを殺虫剤等で殺しても、結局女王蟻が
殺した分、いや、それ以上のシロアリを産むのでなんの意味もないのだ。

減っては産み、減っては産み、減らなくても産み、なのだ!!

日本の問題である少子化や中国のかつての一人っ子政策なんて無視なのだ。

ある記事に書いてあった。
目の前の1匹のシロアリを1匹だとは思ってはいけないのだという。

どういうことだ?

シロアリの集団を1匹の大きな生物と認識することが大切なのだ。

Sculpture, Dragons, Golden, Thailand

目の前のシロアリは大きな生物の指先にすぎない。それを退治しても指先を少し傷つけただけで
そんな傷はすぐに完治させられてしまうのだ。

なので、シロアリ退治をマジで考えているのであれば
1匹のデカイ生物の頭脳にあたる巣にいる女王蟻をどう退治するのか、ということに尽きる。

被害がまだ少なく、外から侵入している経路が完全にわかる場合は
そこを殺虫スプレーでシューっと撒いただけでもシロアリ被害はなくなるとは思う。

ただ、僕は巣がどこにあるかわからなかったし、巣が実は家中にあり
目の前のシロアリを駆除したとて、女王が産み続けるシロアリにより
再度被害にあうことは嫌だったので
あくまで巣を探し、駆除することに決めた。

ちなみに画像検索したらわかるがシロアリの女王は、お腹に卵を非常に多く抱えており
ナウシカのオームのような姿をしていて興味深い。

Bella Kukan, Miss Circassian, Model, Woman, Female

(こんな感じでは無いが、シロアリの女王の画像のフリー素材探してたらこれが
ヒットしたので・・・・)

まずは駆除の標的が決まった。

シロアリの巣を特定させ、女王蟻を駆逐する。

これが40歳の初夏、生きる目的など無かった僕の唯一の生きる目的となった。(嘘)

種類の特定

Man, Face, Facial Recognition, Biometric, Identify

巣の場所の特定や被害状況などを知る為には
目の前のシロアリの種類を特定させることが大事の様だ。

結論から言うと僕は「種類の特定」は出来なかった。
しかし、種類の特定が出来ていたら無駄な動きが減り
相当有利に戦える可能性が高いので記しておく。

ネット検索したらシロアリの種類についての説明が沢山の画像と共に出てくる。

この記事が見終わったら色々検索してみて欲しい。

このブログはそういう専門知識や有料の画像満載のサイトには絶対に勝てないので
ここではざっくり説明していくことにする。

日本の家屋に被害を及ぼすシロアリは
「イエシロアリ」「ヤマトシロアリ」「カンザイシロアリ」
この3種類がほとんどだという。

「イエシロアリ」

イエシロアリは今被害を受けているとことは別のとこにデカイ巣を土中に作り
巨大な集団で超絶なスピードで被害を及ぼすマジでやばい奴らしい。

しかも、巣が一つとは限らず分巣といって、メインとは別のサブの巣を
沢山つくることもある。

つまり目の前のシロアリがこいつだった場合は、
サブの巣をいくら駆逐しても全く無意味な戦いとなるということだ。

・・・・・うーん、こいつではないことを超願う・・・・・

「ヤマトシロアリ」

一方、ヤマトシロアリは被害箇所そのものを巣にすることが多く、巣や集団も割と小さめで
被害速度もそこまで早くないようだ。

こいつだったら被害箇所を巣とみなし、戦うことが出来るので比較的楽だ。

もしかしたら、殺虫剤で被害場所をシュー――!とやって終わり!ということも
出来るかもしれない。

・・・・・こいつだったらいいなぁ・・・・

「カンザイシロアリ」

そして、カンザイシロアリは同じ木材の中にですら数個の巣をもち、しかも被害スピードも
イエシロアリを凌駕するほどのようだ・・・・・

しかし!後述する蟻道(ぎどう)を作らないようだ。僕の家はばっちり蟻道があったので
その時点でこいつではないと断定。

2種類に絞られる。

それでは具体的に見分ける方法だ。

シロアリは主に「羽アリ」「働きアリ」「兵アリ」「その他」で構成されているので
それぞれのアリを比べれば良いのだ。

まず、家に羽アリが出て被害に気が付いた方は羽アリを捕まえてネットで特徴を調べたら良い。

ちなみに、羽アリがなぜ発生するかというと、巣がシロアリでいっぱいになり、
「もう狭くてすめないずら!外に飛び出していくしかないずら!」
と羽が生えるらしい。

人間でいえば兄弟が増えすぎて追い出された血気盛んな次男が
「自由だ―!」と羽を伸ばしている感じだと思う。

もしくはその逆で、飛びたくもないのに羽が生えてしまったもんだから
いやいやしているつもりが

気が付いたら空を飛んでいる・・・・

という感じかもしれない。

羽アリが家の中で出てきたらピンチが進行している証拠かもしれない。

例えば、天井の隙間から羽アリが出てきた場合
屋根裏でシロアリが羽アリになる位繁殖してしまっているかもしれないからだ。

しかし、それでも戦う術はあるかもしれないが・・・・

僕の場合は羽アリの状況ではなかった。

僕が戦おうとしている巣はまだ小さいのだと判定した。
家の周りに大量の羽アリが飛んでたということもなかった。

(もちろん季節柄小浜島には数億匹の羽アリが
出現するので、それが我が家の巣から飛び出した可能性もあるのだが。)

羽アリで判断が難しいとなると次は
「働きアリ」か「兵アリ」で判断するしかない。

働きアリは目の前に無数にいる。

適当に一匹捕まえて検証してみる。

「お前は一体誰なんだー??」と問いかけてみるがもちろん返事はない。

「へんじがないただのしろありのようだ」

と頭に浮かぶがふざけてる場合じゃない。

しかし、そもそも働きアリはかなり似ていて見分をつけるのが難しいようだ。
ネットの画像と見比べても全然区別がつかねー。

妻の「実は部屋の模様替えしましたーーー!」

と同じくらい、全然区別つかねー。

働きアリからシロアリの種類の特定も断念!

ならば最後の手段、「兵アリ」で判断するしかない。
兵アリはシロアリの種類により見た目が結構違う。

超やばいイエシロアリの兵アリの頭は卵型で通常の働きアリの頭の形とそこまで変わらない。

しかし!一方でヤマトシロアリの兵アリは頭が大きく四角いのだ。

弁当箱みたいな形をしている。

これなら容易に判断できそうだ。

そして頭が卵型のイエシロアリの兵アリはなんと捕まえると
「白い液体」を出し抵抗するらしい・・・・・

その白い液を浴びるとどうなるのか・・・・・毒でもあるのだろうか・・・・
イエシロアリは巣もでかく、個体数も多く、その上、兵アリが白い液体で攻撃するって・・・・
なかなかの手ごわさに一瞬たじろむ。

一方ヤマトシロアリは白い液みたいな攻撃はしてこないらしい。

それでは、彼らはどう攻撃してくるのか。
何を出すのか。

しかし、悲しいがある意味愛おしい事実が発覚した。

ヤマトシロアリの兵アリが行うことは・・・・?

それは・・・・その四角い頭で・・・・・

フタをすることだ!!!!!

フタ????

そう、フタだ!!!!!!!

フタ???

どういうことだ・・・・???

なんと、蟻道が壊されたらその四角い頭を穴につっこみフタみたいにして
侵入者がくるのを防ぐのだ。

敵がくるとビビッて逃げ出すこともよくあるようだが・・・・笑

とにもかくにも

神から与えられた唯一の抵抗が

フタなのだ!!!!!!!!

兵アリは自分で飯をとることも出来ないようなので
敵に出くわした時に本当は逃げ出したいのに働きアリに飯を
食わしてもらっているもんだから







「お前、逃げ出したら飯抜きな」





みたいなことを言われているのかと思います。

ならば!!!!!

エイ!!!!!!!!!!と頭をつっこんで蟻道にフタをする。





多分泣いているはずです。

周りの働きアリも多分、含み笑いしているはずです。

うーん・・・・・

子供のお遊戯会で電信柱役の子供にされてしまった父母が
「なんでうちの子が電信柱役なんだ!」
と怒った、みたいな話しってたまーに聞くが、
息子がヤマトシロアリの兵アリ役だったら・・・・・・・・




僕はそのオイシさに感涙し、ビデオカメラを新調するだろう。





友達に飯抜きと脅されて、ケツを蹴られ頭でフタをして敵の侵入を遅らせる・・・・・・・












その日の息子の晩飯は大盛です。





話が大分それた。

しかし、冷静に考えてみるが
そもそも兵アリってどう探せば良いんだ・・・?

取り合えず、シロアリ被害のとこを覗いてみるか・・・・・。

慎重に本を出してシロアリの群れを覗いてみる。

あれ?

あれあれ?

どこを見ても兵アリがいない・・・・・
慎重に本を出してシロアリの大軍を見ていくが働きアリしか見えない。

フタ野郎が出てきてくれない・・・・・

もしくはイエシロアリの白い液も浴びせてくれない・・・・・・

フタをしてくれぇ フタをしてくれよぉ とつぶやくが無駄である。

・・・・・・・うーーん。諦めよう。

見つからない物は仕方ない。

なので兵アリで判断も諦めることになり、もはや打つ手なしだ。

小浜島では、この季節の夕刻にものすごい数の羽アリが飛散している。
その羽アリはイエシロアリの特徴そっくりなので、
ひょっとしたらイエシロアリだったのかもしれないが。

僕みたいにシロアリの種類が特定できない場合も多いと思うので
その場合は被害がひどい「イエシロアリ」と
想定して動けば、それで良いのでは無いか。

>>>次ページはシロアリの巣の特定方法について書かれています。

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