シロアリに対する世の疑問の僕なりのアンサー
駆除も戦後処理も終わった。
しかし、シロアリと真剣に向き合ってくうちに、シロアリに対する疑問が
ネットであったので、1か月間飯も食わず(嘘)シロアリのことを
考え続けた僕なりに答えていきたいと思う。
とても長くなってしまったので以下の分は見なくても駆除には直接関係ないかも
しれないが、より効果的に駆除できるヒントはあるかもしれない。
黒アリがいるとそこにはシロアリはいない!??
シロちゃんが減った(いなくなった)代わりに増えたものがある。
そう、それは黒アリだ。
オセロのごとく、白から黒に代わった。
黒アリはシロちゃんの天敵である。
木や、コンクリートまでガジガジするシロちゃんの歯と顎は最強なのかと
思っていたら実は違った。
シロアリは「弱い」。
この事実を忘れてはいけない。
シロちゃんは「相手を攻撃してその亡骸を食す」という生き方を選択しなかった。
だから腐った木とか段ボールとか、他の虫が食べないものを食べ物として選択することにより
自然界で上手く生きる活路を見出したのだ。
ちなみにシロちゃんは家での食害から、忌むべき存在、害虫として扱われているが
自然界では無くてはならない存在、益虫として扱われている。
それは例えば森の中なら朽木などを食べ、土にすることで自然に還してくれるからだ。
そして、シロアリは栄養素が豊富で、とても美味しいようで他の生き物の
重要なタンパク源となっているのだ
僕の大好きなリュウキュウアカショウビンもシロアリがやはり大好きでシロアリの巣を利用して
自分の巣にしたりすることもある。
世界でもシロアリを食べている部族があるようだ。
嫌われ者は実は地球規模でみたら超重要な存在だったというわけだ。
話が少しずれた。
というわけで、黒アリも例外なくシロちゃんが大好きで見つけたら
攻撃対象として扱うようだ。
駆除成功後に壊したシロアリの蟻道からも大量の黒アリが出てきた。
シロちゃんがせっかく作った蟻道を黒アリも使うのだ。
死してなお、他の生物の役にたっているのだ。
全盛期で活躍中のシロちゃんの蟻道に黒アリが入れないのは、
憶測だがやはり「兵アリが蓋をしていること」と、
「シロアリの働きアリが壊されては直し、壊されては直し」
を繰り返して防いでいるのかもしれない。
なので、個体数が減ったシロアリでは蟻道を直すスピードが黒アリの猛襲スピードに
置いつけず、黒アリの侵入を許してしまうのだろう。
そしてその蟻道は間違いなくシロちゃんの巣に繋がっているので
黒ちゃんとしては、その蟻道に侵入出来るということは
巣まで続くパラダイス銀河を手に入れたようなものなのだ。
ちなみに、パイプの繋ぎ箇所のとこの、ふっとい蟻道も壊してみたら
中から黒ちゃんが出るわでるわ。
すぐに駆除しても良かったが、色々考えて黒ちゃんはそのまましばらく放置してから
ホウ酸入りのシリコンで埋めた。
シロアリの巣にアプローチしてくれるのは現実問題、彼らしかいないのだから
放置して巣を洗いざらいしてもらおう。
巣の中には女王蟻とか兵アリがまだ残っている可能性があるのだから
この選択は間違いではないと思った。
ちなみに、ネットで「黒アリがいるからそこにはシロアリがいない説」を見たが、
これも僕はちょっと懐疑的ではある。
例えば家の床がフカフカしてシロアリ被害が疑われてドキドキしていたら
その床の隙間に黒アリがチラホラ見えたから安心とか、その隙間からさらさらな
土や砂が見えてシロアリの蟻道ではないから安心だ、とかそういう類の話だと思う。
ここで安心しては絶対にいけない。
事実、我が家でシロちゃんがまだ超元気だったころの床板を取り除いた時に
コンクリートにはばっちり黒アリがいたからだ。
そして、シロアリの通り道のコンクリートの割れ目にも黒アリはいた。
シロアリがいるとこと一番離れた割れ目にいたので、割れ目の内部がどうなっているか
全く想像できないが、割れ目を共有しているのは確かだった。
シロアリの蟻道を発見して壊してみたら、黒アリが出たから大丈夫だ、とか
黒アリが付近に一杯いるから大丈夫だと安心してはシロアリ道(蟻道のことではない、
柔道とか剣道とかと一緒の使い方。シロアリ道)の極みには行けない。
シロアリは餌場をどうやって発見しているの?
次に、シロアリはどうやって餌場を発見したりしているのかを考察してみたいと思う。
これを知ることで、被害の拡大を防げるかもしれない。
シロアリは目が退化していてほとんど見ることも出来ないという。
また蟻道を使わないと移動も出来ない。
それならば皆で闇雲にせっせと蟻道を作って進んでいるのだろうか。
しかしそうだと、道の先に餌となるものが全くないこともあるし、その先が黒アリの巣だったとか
笑えない状況もめちゃくちゃあるのだろうか。
答えは「否」である。
普通にそんなことに時間をかけていたら、はっきり言って人生の無駄遣いである。
毎日毎日シロちゃんを
チェックする中で、ある種の答えを導くような出来事が起きた。
それは、ある時、蟻道をチェックしていたら、蟻道から離れて
働きアリが一匹だけヒョコヒョコ歩いていたのだ・・・・・
もちろん、群れから離れてしまっただけという想像も出来るだろう。
しかし、そのシロちゃんを追っていくと蟻道から離れて
あきらかに何かを探しているようなウロチョロした姿だった。
ひょっとしたら・・・・・数多いる働きアリの中から選ばれし勇敢な1匹だけが
危険で一杯の蟻道の外の世界へと飛び出し、周りの状況を探るのではないか・・・・
「危険」「安全」「餌場」などと周りの状況をしっかり振り分けているのではないか。
そしてその情報は「すぐさま共有」される。
「餌場」を発見したらそこに蟻道を這わすべく、何か道しるべみたいな跡を残すのでは
ないだろうか。
あとはそれを元に蟻道をひたすら作り餌場まで行くだけだ。
こうしてシロアリは自分達が最高に気持ちのいい場所でまたシロアリパラダイスを
展開できるのだろう。
もちろん、この一匹の孤独な冒険最中に黒アリやその他ヤモリなどに
喰われることもあるだろうし、かなりリスキーだ。
しかし、餌場を見つけ戻ってきたシロアリは勇敢なヒーローとして
迎えられるという名誉をほしいままにするだろう。
また、戻ってこない、という事実も、きっとそっちには危険があるという
シグナルになるのではないだろうか。
危険を冒すという、天命を与えられたシロアリは、ただひたすら
「新しい道」を探しているのだと思う。
と、なると被害を広めない為には、僕がやったように
結界は入念に張り巡らした方が良いのだ。
シロアリはコンクリートを貫通させることが出来るのか?
シロアリはコンクリートも関係なしでやってくる。
壁がコンクリートであろうと、床下がコンクリートで覆われていようとどこ吹く風
関係なしなのだ。
それでは、コンクリートをどうやって通るのであろうか?
食べてる?
溶かしてる?
そんな疑惑が頭に浮かぶ。
しかし・・・・
先ほど書いたように、シロアリは先鋭部隊により
次進むべき道を決めるのだとしたら、
さすがに1匹じゃコンクリートを貫通させるなんて無理じゃないか?ということだ。
しかし、忘れてはいけないことがある。
コンクリートは難攻不落なものではない。
男女関係くらい、いとも簡単にひびが入りやすいのだ。
(ちなみに我が家は夫婦円満デス!!!!!)
経年するとコンクリートはどうしてもわずかーな隙間が発生してしまうようで
そこの隙間が狙われているのに過ぎないのだと思う。
0.6ミリの隙間があれば突破可能のようだ。
なので、シロアリがコンクリートを溶かすとかコンクリートを食べるとかは
多分違うと思う。
わざわざ、隙間も空いてないような
コンクリートをガジガジして突破したところで餌があるなんて保証もないような
時間と労力の無駄をシロちゃんは行わないよ。きっと。
つまり1匹の先鋭シロアリがコンクリートの隙間を発見して、中を通ってみたら
なんとなく頑張れば通れて、そしてその先にオアシスを発見した場合のみ
そこを通るという選択をするだけだと思う。
そしてシロちゃんはコンクリートの隙間は
広げることは出来るのだと言う。
これは合っていると思う。
そして通り道を確保した後
コンクリートの入り口や出口を土で塞いじゃえば、天敵は入ってこれない
ので最強の通り道になる。
なのでシロアリはコンクリートを貫通はさせる能力は無い、隙間から侵入して
それを通りやすいように広げただけなのだという仮説が正しいということに
我が人生のすべてを使いかけたいと思う。
シロアリは水を運べるの??
シロアリは水を運べるから被害が広まるんだよ。と言う。
イエシロアリは水を運ぶことが出来、木材を腐らせられるので
被害を自らどんどん広げることが出来る説がある。
ヤマトシロアリは逆に
水を運べないので被害が限定的のようだ。
本当なのか?
事実を1つ書く。
蟻道を壊した時に、シロちゃんがあっという間に修復したのだが、その時シロアリに向かって
懐中電灯を照らした際にキラキラとして、明らかに水分を運んでいたのだ。
そう、蟻道は「水」を使い作られている。
ヤマトシロアリもイエシロアリも蟻道の種類で見分けはつかないから素材は
一緒だと思う。
となるとヤマトシロアリも水を運べるということになる。
シロアリの種類の区別の際に、水を運べる運べないで判断しては
いけない気がする。
結局、シロアリにとって水分があるところが一番居心地の良い所となるし
蟻道を作る拠点になるのではないか。
拠点・・・・ということは、そこに巣がある可能性も高いのではないだろうか。
最後に。エピローグ
シロアリと1か月向き合ってからシロアリのことを知る度に
シロアリの印象が変わり、様々な気づきもあった。
最終的に僕はシロアリのようになりたいと強く思っている!
これは決して、誇張でも、ウソでも、冗談でも、
アブない薬にやられたわけでもない。
シロアリという単語はよく「シロアリ議員」みたいな感じで悪く使われることも多い
シロアリ議員という意味はざっくり言うと政治家が自分が持っている権力などを使用して
そこに金や地位があれば群がるということだ。
本来は国や民の為に働く政治家が私利私欲の為に働くみっともない行為のことを言う。
しかし、この例えに「シロアリ」を出すのは、正直間違っているし
シロちゃんに失礼だ。
本当のシロアリの正体は、
私利私欲を捨て、
自分が与えられた立場をまっとうし
巣や仲間や女王を守る為に必死に生きているのだ。
それも他の生物を脅かすこともなく、死してなおその築いた道を役立てている。
素晴らしいではないか。私利私欲をすて、皆の為に尽くす。
政治家の鏡だ。
僕が政治家になったら是非
「シロアリ議員」
と呼んで欲しいものである。
・・・・・・やっと書きたいことを全て書いた。なげーなこのブログ。まるで小説。
冒頭にも記したが、被害を広めないように
最新の注意を払って欲しい。
僕はたまたま駆除できただけかもしれない。
しかし、ぜひ自分で1回は戦って欲しい。
お気づきの方もいらっしゃると思うが
僕は床を開けたり、巣への道を暴いたり色々時間と労力を
かけたが、結局、シロアリハンターが食べられたのは1部だけだったからだ。
また蟻道に直接ではないが、撒いたシロアリハンタースプレーが有効
だった可能性もある。
あなたが、蟻道を発見できて、そこがまさにシロアリがいるのであれば
刺激しないようにそーーーーーっと、シロアリハンターを仕掛けて
1か月様子を見て、それでも効果が無かったらプロにお願いしても
遅くないと思いますよ。
ただ、いなくなったー!と喜んでも
駆除は実は出来てなくて警戒していなくなっただけ、という最悪なことも
あり得ますので、そこは要注意ですけど。
とにもかくにも、シロアリハンター。良い商品です。
(よし、これで困ったらイカリ消毒さんに就職出来るな)
それでは、健闘をお祈りしています!!!!!
(ちなみに、このブログを書いた時間はシロアリと戦った時間に匹敵している!涙)
ありがとうございました。
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